こんにちは、長谷部です。
今年も残すところ、あとわずかですね。
ここ最近あった出来事の中で、私がもっとも心動かされた出来事は、「紛失した眼鏡が、駅員さんの協力で手元に返ってきたこと」です。
ある日、私は所用をこなすため、電車で京阪電鉄の某駅に降りたのですが、そこで眼鏡を電車内に忘れたことに気がつきました。あわてた私は、至急駅員室にかけこんで事情を話し、なんとか紛失した眼鏡を取り返そうとしたのですが、「その場合、終点で点検をするから1時間くらいはかかるよ」と言われてしまいました。
普通なら、「じゃあ1時間後に調べてください」とお願いするところですが、私の場合、そのような余裕はありませんでした。なぜなら、私がなくした眼鏡は、フレームとレンズを合わせると7万円以上する高級な眼鏡だったので、経済力のない私にとって、なくしてしまうことは耐えられないことだったのです。
そこで、なんとか今すぐに探してほしいとお願いすると、駅員さんが強引に頼んでくれ、途中の駅で探してもらえることになりました。
その間、私は気が気ではなかったのですが、しばらく待っていると、「メガネと、それが入っていたカバン、見つかったよ」と駅員さんが報告してくれました。
この時の私の感謝と安堵の気持は、文章に表わすことが出来ません。それでも、あえて文章で表現するなら「本当に、本当に、本当にうれしかったです」その後、駅員さんに何度もお礼を言い、京阪電鉄の問い合わせ窓口からもお礼を言いましたが、ここ数年の間で、この時ほど他人に感謝したことはありませんでした。
本当にこの件に関しては、感謝してもしきれません。
あの時の駅員さん、本当にありがとうございました。
この事件のあと、さすがに私も注意深くなったので、(駅を降りる時に、常に荷物の確認をしています)荷物、まして貴重品を紛失するようなへまをすることはしなくなりましたが、それでも、私は今でもこの時の感謝を忘れてはいません。
この事件は、私に長らく忘れていた「人への感謝」を思い出させてくれた意味で、すごく重要な事件でした。
なので私はこれからも、この事件のことを心の中にとどめておこうと思っています。