環境問題で連想される事の一つにオゾン層の破壊というのがあります。
地球を守っている分厚い青い層で、それに穴が空いたら大変!という想像をしたことがある方も多いのではないでしょうか。
だからと言って個人でオゾンを作り出して埋めに行こう、というのはなかなか非現実的です。しかしあまり普段の生活とかけ離れているからと言って、考えないのも残念です。そんな訳で、オゾン層の事を身近に感じる為に、オゾンについて調べてみました。
オゾンは不安定な酸素原子三つの、O3というとても不安定な分子で出来ていてます。酸素と聞くと大概の人は安心感を抱くのではないでしょうか。O2は人体に必要不可欠なものだからです。
しかし残念な事に、O2からたった一つ酸素原子が多くなっただけで人体には有害です。
フッ素に次ぐ強い酸化力を持つため、高濃度で吸い込むと内臓ががぐちゃぐちゃになってしまうのだそうです。オゾン層は人体に有害な紫外線が地表に届かないようなシールドの役目を果たしていますが、地表付近においては気体のオゾンはそれ自体が有害なのです。
しかし、酸素原子からなるオゾン、地表に存在しえないというという訳ではありません。不安定な分子からなり、すぐに水と酸素に分解されてしまうオゾンは、塩素系のものを使えない場合の水の殺菌に使用されたり、癌をはじめとした難治病の治療に用いられたりもするとの事です。
大気汚染などを考える時、フロンなどのような有害な物質の事を連想したりするものですが、全ての物質はその量によって有害であるという事を思い出す材料となるのが、個人的にはこのオゾンの事です。
水質汚濁や土壌汚染の指定項目となっているセレンSeも、自然界に存在し、DNAの生成したり抗酸化作用を持ち健康維持に役立つ物質であり、微量は人体に必要なものです。
全てのものに適量というものがあり、どんなに良さそうなものでも過剰であれば有害に、悪そうなものでも僅かには必要である、という事を思い出す良い材料です。