母から久しぶりに電話がありました。
最近ラインを覚えた母は、殆ど日常の事を事細かに送ってきていたのでした。なので、電話が来たときは随分と驚きました。
元々あまり電話が好きではない母だったので、よっぽど嬉しい事か困った事か、何事かがあったのだろう、と折り返して電話を入れました。
ワンコールもしないうちに母が出て、仕事はどう?ごはん食べてる?彼女はできた?
余計な世話を相変わらず焼いているが、苦手な電話を自分からかけてきた理由を話さないのです。
母の話は、あっちへ飛びこっちへ戻り・・楽しく話をしているので、自分もそれに付き合っていました。
近所に住む、猫屋敷のおばあさんの話になった時、母が押し黙りました。
猫ばあちゃん、と呼ばれていたその人が別居していた家族の勧めで施設に入ったそうです。
それで、たくさんいる猫を保健所に連れて行くのが忍びないので母が一旦保護をし、里親を探す事にしたらしい。
ただ、動物嫌いの父が大反対で困り果てての電話だったようです。
父親を説得して欲しい事と、お前も一匹保護してくれないか、と、こう頼んできます。
確かに自分は猫好きだし、ペット飼育可のマンションに住んでいるが、朝から晩まで家に居ない自分に猫が飼えると思っているのでしょうか。
母は、思い込んだら一直線な人だから既に猫を自宅に保護しているようです。
電話の向こうからニャーニャー聞こえていたし。
一体何匹保護したのかはわからないが、とりあえず週末に帰宅する事にしました。
久しぶりの帰省が父親の説得になるとは思わなかったです。
猫、か…。ハチワレだったら飼ってもいいかな。