においについて考えてみました。いいにおいが匂いで、悪いにおいが臭いと書くそうです。初めて知りましたが、日本語って難しいですね。また細かいね。
いい匂いには花の匂いや石鹸の匂い、女の子の匂いがあります。
悪い臭いのほうはなんでしょう。下水の臭い、残飯の臭い、靴下の臭い。
まだまだあります。
ではその中間に位置しているにおいはどうなんでしょうか。
たとえばお線香のにおいは、いいにおいでしょうか、悪いにおいでしょうか。いいにおいのように思うのですが、なんかお墓や仏壇を想像してもうひとつ明るくなれないものがあります。
私は仏教的に言ってお線香は意味のあるいいものであろうと思うのです。しかしお線香のにおいが象徴している仏教には人の生病老死がふくまれています。このことが私を滅入らせます。手放しには喜べません。
お線香はいいにおいなのか、悪いにおいなのか。
お線香が自分の近くにないのに、このにおいを強烈に感じたとき、からだがびくっとしてにおいの元をすぐさがします。お線香があれば納得しますが見当たらないときは、もうホラーです。あるお寺の門でその体験をしました。
遠くから風に乗ってお線香のにおいが漂ってきたともいえますが、どうでしょう。
お線香をお供えして仏様をお招きすると聞きました。
自分は仏様とともに生きてある、一人ではないと理解しています。